第4章まで読んで下さりありがとうございました。
「おしまい」で終わらせましたが
あれから数年、
第五章からはその後の気持ちをほんの少し書かせていただきます。

75歳全盛期ですって!?
主人が将来のビジョンを話してくれた時に
はぃ?と耳を疑ってしまいました。
そして主人は農閑期に筋トレとランニングを始めました。

農閑期くらいゆっくり過ごしたいもの。
なのに主人は私にも筋トレを勧めてくる。
拒む私、拒む私、拒む私
でも主人はしつこく勧めてくる。
「大リーグの選手がオフシーズン筋トレするみたいに農家だって筋トレやるべきだ」と。
第6章でも書いたように、私は穏やかな老後を過ごしたいと思うのです。
うーん、確かに夫婦揃って身体が丈夫ならば
楽しく穏やかな老後になるなぁ、と納得。
しかも、今までの私たちは寒い寒い冬の農閑期にほとんど身体を動かさないので、春の動き出しが辛いものでした。
そして身体が大きな主人とペアで作業をするのはとてつもなく大変です。力の差がありすぎます。
なので、私も農閑期に3ヶ月だけジムに通って
筋トレをすることにしました。
オバさんが筋トレなんて痛い話のようですが
今は結構やっている方がいるんですね。
女性専用のジムもあるくらいですから。

私たちの場合は同じトレーナーさんによるパーソナルトレーニングを受けています。
決して安くはありません。でも確実に成果が出ます!三日坊主の私にとっては、フィットネスジムの会員になったとしても、何やかんや理由をつけてフェイドアウトしてしまうのが目に見えています。その点、トレーナーさんと一対一でスケジューリングしてしまえば絶対に行くようになります。

力仕事、しゃがんだり立ったりの連続作業などに耐えられる筋肉を強化するトレーニングをしています。
怪我の予防、膝痛や腰痛の緩和にもなると思うのです。

とはいっても病にはなるもの。

2021年9月主人が鼠径ヘルニアの手術をしました。簡単な手術にも関わらず術後の経過が思わしくなかったのでもう一度診察を受けると、前立腺癌の疑いがあると。
血液検査の値がかなり高くほぼ癌では、と思っていました。しかも短期間でぐっと数値が高くなっていたため最悪の事まで考えてしまった私達は生検の結果がでるまで本当に辛く、美しい紅葉をみても灰色に見えていました。

しかし幸いにも生検の結果異常なし。
夫婦で泣いて喜びました。

2021年12月、今度は私が子宮癌検診でひっかかり
2022年2月9日、子宮頸部円錐切除手術をしました。
退院の日、雪が降っている中、辛い身体でやっとのことで運転して帰ってきて早々、
主人に「お帰り〜、お昼は?」と言われました。

泣けて来た。家事力0の主人、「しばらく俺がやるからゆっくりしてなよ」って言ってくれれば1000点、「とりあえずコンビニで買って来よう」で100点だわ、と思っていたのですが、
まさかの作って欲しいアピールですか〜、
なんてこった。
雪が降っている中、主人はコンビニすら行くのがイヤみたい。
「私、この雪の中、退院して車運転してきたんですげど!一緒に退院だった人はご主人が迎えにきていたんですけど!」
でもそういう人を選んだ私がいけないのよ。

あー、愚痴になってしまいました。
すみません。
そんな事を言いたいのでは無く
がん検診を毎年受けていたのでがんの一歩手前で処置することができ、そして3月には通常に畑に出る事ができたのです。

主人に関しては数年前立腺癌の検診はやっていませんでした。これには深く反省しました。

幸い私も主人も早期発見なら治る癌に翻弄されたのです。

私たちはどちらかが倒れたらその年の作付けが変わってしまいます、それどころかすいか作りすら出来なくなる可能性もあります。
収入が無くなってしまいます。
なので、私たちは農閑期には必ず健康診断をした方が良いのです。

皆さんにも忙しくても、ちゃんと健康診断やがん検診を受けて欲しいということ
特に新規就農の奥さんは畑が忙しいとか人間ドックはお金がかかるからと敬遠しがち
私もそうでした。
でも健康はお金に変えられません
家族のためにもぜひ健康診断やがん検診はうけましょう!

若い頃は健康についてあまり気にしていなかった私ですが最近は良く考えるようになりました。
やっぱり20年経つとこうなりますね。

そして、2021年は親の介護問題も発生しました。家族を始め色々な方にお世話になりながら農作業をしています。本当に感謝しております。
このあたりのことはまた書ける時が来たら書きたいですね
さてこの後はいつこの「どんでん返し」を書こうかな、ふふふ

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