シャリッとした独特な歯ごたえと、
爽やかな甘さ、そして切った瞬間から感じるフレッシュな香り。
口にしたら、もう笑うしかないくらいのすいかをつくりたい。
そんな想いが、この「どすいか」という名前の由来です。
土づくりをはじめ、育てる過程、
収穫の見極めなどすべてにおいて
「ど」がすぎるくらいこだわってます。
そこまでするか? といわれることが、
私たち土肥農園にとっては、最上のほめことばです。
すいかそのもののおいしさを追求するのはもちろんのこと、
わたしたち土肥農園の、農業に対する想いや、
商品を通じた、たくさんの人のしあわせに触れる喜びなど
すべてのものが詰まったものが、この「どすいか」なのです。
種まき
2月下旬から台木の種まき、3月上旬からすいかの種まきがはじまります。
すいかは接木といって、台木になる植物とすいかの2種類をつなぎ合わせて、両方の長所を兼ね備えた植物をつくります。
すいかの台木にはトウガンやユウガオが使われます。
接木
接木をする主な目的は、土壌病害からすいかを守るためです。台木とすいかの根を切り、台木にすいかを差し込む作業を行います。
人間に例えれば、大手術を行うわけです。
合体した苗はデリケートなので、温度管理を徹底し、大事に、大事にハウスのなかでつながるのを待ちます。
育苗
接木した台木とすいかがしっかりとつながってくれたら、畑デビューする日までじっくり育てます。
成長に合わせて換気したり、水を与えたり、過保護になりすぎない程度に目を配りながら育てます。
畑を耕す
3月下旬あたりから畑の準備をはじめます。
トラクターが動き出すと「春がきたな〜」と実感します。元肥を畑に撒いて、耕します。
ビニールマルチ
地温や水分の保持、成長したすいかが汚れたり、病気になることを防ぐためにビニールマルチを敷きます。
小型トラクターに専用の機械を取り付けて、ビニールマルチを敷いています。
トンネル張り
ビニールマルチに等間隔に骨組みを刺し、その骨組みのうえにビニールを張り、トンネルをつくります。このトンネル張りは、保温や交配前の花を雨から守るために行います。中腰で作業するので、地味な作業のようで結構キツイお仕事です。
定植
準備できた畑から、すいかの苗を植えていきます。
育苗のビニールハウスで育ってきた苗たちの畑デビューです。1回の定植で約500から800本近くの苗を植えます。
これを4月上旬から6月20日頃までにかけて10数回行います。ひとつずつ苗は手作業で植えます。
つる引き
すいかは成長するとどんどんつるが伸びていきます。余分なつるを除去し、良いつるを4本残し、適度なイチにすいかを着果させるように、伸びたつるを株元へ揃えます。これを1株ごとに丁寧に行います。
すいかの成長はとても早く、この作業を適期に行わないと、おいしいすいかが実りません。つる引きは、この後の交配を行うための大切な作業です。
交配
5月下旬から7月下旬にかけ、交配を行います。すべての作業は、この日のためにあるといっても過言ではありません。この交配がきちんと行えなければおいしいすいかは実りません。1株に4本残したつるには、それぞれ1つずつ雌花が咲きます。その1株の4つの雌花にひとつずつ人の手で雄花の花粉をつけていきます。すいかの花は朝咲いたら10時頃までに交配を済ませないといけません。ひとつずつ、「おいしいすいかになっておくれよ」と願いながら作業しています。
摘果
交配後、雌花の根元からだんだんふくらんできます。1株に4つのふくらんだすいかができます。そのうち形の良いものを2つ残して、あとの2つは取ってしまいます。これを摘果といいます。もったいないですが、おいしいすいかをつくるためには、この摘果の作業が欠かせません。
収穫の見極め
完熟すいかを見極めるために、交配日から完熟になる積算温度を計算しています。完熟度合いを確かめるために試し切りを行い、収穫する際にはすいかを叩きながら音でも判断していきます。
収穫
完熟したすいかは、1玉で約7kgから大きなもので10kg以上あります。収穫したすいかは、運搬車に乗せてトラックまで運びます。つるを切ったすいかをバスケットボールのようにパスをしながら収穫します。1つ1つが重いので収穫もかなりの重労働です。
つるを乾燥・燃やす
収穫が終わった畑は、すいかの株元を切り、そのまま枯らして乾かします。
ビニールマルチをきれいにはがし、
枯れたつるをひとまとめにして燃やします。
緑肥を播く
畑に麦などを播いて、冬を越す準備をします。畑は連作すると病気になることもあるので、畑を休ませることもあります。
〒390-1401 長野県松本市波田10705-16
TEL 0263-92-2871
FAX 0263-92-5903
© 2016 DOHINOUEN. All Rights Reserved.