第4章まで読んで下さりありがとうございました。
「おしまい」で終わらせましたが
あれから数年、
第五章からはその後の気持ちをほんの少し書かせていただきます。

新規就農して家が建てられるとは正直思っていませんでした。

就農当初、松本盆地が一望できる「ひらべし」という畑で、
あまりにも作業の大変さに泣きべそをかいていた私に、
「いつかこんな景色を眺めながらお風呂に入れる家を建てようよ!」と
めちゃくちゃ前向きな言葉を言って励ましてくれた主人

嬉しい反面、もっと働かなきゃというプレッシャー、そして冷静に考えるとまだ働かせるか!
と頭にも来ましたがだったらやってやろうじやないの!という気持ちにもなりました。
それから数年、2010年晩秋に夢のマイホームが本当になったのです。

農家の家って皆さん想像できますか?
敷地が広く、立派な納屋があり、トラクターなどが倉庫に並んでいる、家も大きくて…

この辺りの昔からの農家さんの家はまさにそんな感じです。
純和風旅館かと思うくらいです
凄いなーと、いつも眺めていました。

では私たちはどんな家にしようか。

すいかの選果がしやすいように
苗も育てるから育苗ハウスも建てたい
靴のまま休めたり作業ができる所が欲しい
汚れた農作業服はどこで脱ごうか
洗うのは外がいいか、トイレも外に欲しい
事務仕事はどこでしようか
などなど
気がつけば全てすいか優先で考えていました。

住居部分は動線の希望だけは伝えてあとは設計士さんにほぼお任せな感じでしたが
私たちなりの農家住宅になりました

このような家が建てられことは本当に幸せです

家を建てると決めてからは色んなエピソードがありましたが1つ書きます
育苗ハウスも敷地内に作りたい私達はある程度の広さの土地を探していました
でも予算も限られているので安い安い土地を探していました。
1番ビックリしたのは土地の隅っこに
嘉永○○年と書いてあるお墓が並んでいたところを紹介してもらったこと。
さすがに恐ろしくて買えませんでした。

この家を建ててからもう10年以上経ちます。
すいかのご注文や直接買いに来てくださるお客様もグッと増えました。
本当にありがたいことです。
そして時々農家仲間が遊びに来てくれたり
信州ぷ組の会議や勉強会のオンライン配信をしたり。
人が来てくれる家になり嬉しい限りです。

すいかを買いに来ていただくのは
完全予約制にしております。
理由はこちらを読んでください。
それから時々ウチが居酒屋化するので
泊まりで遊びに来てくれる方々
3人以上は寝袋持参でお願いいたします、笑

新規就農でも頑張れば家は立ちます!


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